【DIYカンナ】おすすめの「ホビーかんな」を建具職人が調整から削り方まで全て紹介します!

Amazonや100円ショップで手軽に買える「ホビーかんな」。
小さな木工や工作に使うには便利そうですが、実際にどうやって調整して削るのか分からない人も多いと思います。
今回は建具職人が実際に購入したホビーかんなを分解し、刃の調整方法から削り方まで徹底的に解説します。

■ 開封して構造を確認

まずは購入したホビーかんなを開封。
一般的な大工用かんなとは構造が異なり、シンプルな作りになっています。
・ 刃は厚さ1mmほどの薄い金属製
・ ボルト1本で刃の強弱を調整
・ 押さえ金具も付属 
あくまで「簡易的なかんな」という印象です。

■ 刃の調整方法

ホビーかんなのポイントは「刃の出方調整」。
ほんの0.1mmの違いで、削れるかどうかが決まります。
調整の流れは以下の通りです。
1. ボルトを軽く緩める
2. 小さなハンマーで本体を叩きながら刃を微調整
3. 出すぎた刃は本体の後ろを叩いて引っ込める
4. 片側だけ出てしまった場合は刃の裏を叩いて平行を取る
左右均等に刃が出るようにするのが最大のポイントです。

■ 削るときの注意点

刃が調整できたら、実際に木材を削ってみます。
・ 木目に沿って刃を当てる → 逆目に当てると引っかかる
・ 細めの材料がベスト → 幅広い板だと削りにくい
・ 材料はクランプなどでしっかり固定
削り始めは厚めに削れますが、調整を繰り返すことで0.1mm単位の薄い削りが可能になります。

■ 実際に使ってみた感想

実際に使った感触は「小さな工作には十分使える」という印象。
・ 精密な調整は必要だけど、うまく決まると驚くほどスムーズ
・ 本格的な建具や大きな木材には不向き
・ 模型や小物の仕上げ加工には最適
刃は研がずに替刃がおすすめ、ホビー用途としてはコスパも良い道具です。

■ まとめ

ホビーかんなは「気軽に木工を楽しみたい人」にはおすすめ。
刃の調整は少し難しいですが、慣れてくるとしっかり薄削りもできます。

もし「もっと本格的にやりたい」と思ったら、次のステップとして本格的な大工用かんなを試してみるのも良いでしょう。

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■最後に

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