建具や木工をするときに欠かせないのが「スコヤ」です。
スコヤは直角を正確に出すための道具ですが、実際にはそれ以上の用途があります。
今回は、現役の建築職人が実際の現場で使っている便利な活用法を5つご紹介します。
①正確に穴位置を書き記す
例えば2枚の材料を組み合わせてビスで固定するとき、思考から均等な位置にビスを打ちたいシーンがあります。
普通の差し金を使うと、左右から測って印をつけるのが意外と面倒でかなりも出やすいです。
しかしスコヤには目盛りが刻まれているため、緊張の半分をすぐに切れます。
▶これにより、左右対称かつ正確なビス位置を簡単に決めることができます。
②材料の直角を確認する
木材を組み立てたとき、きちんと直角が出てくるのを確認するのにもスコヤが活躍します。
角に受けるだけで、直角が正しく出るかをすぐに判断できます。建具づくりの精度を高める重要なチェックポイントです。
③口切りの直角を測る
木材を組み立てたとき、きちんと直角が出てくるのを確認するのにもスコヤが活躍します。
角に受けるだけで、直角が正しく出るかをすぐに判断できます。建具づくりの精度を高める重要なチェックポイントです。
④直角の線を示す
材料に印をつける際、差し金で点を大事な線を考慮する方法では、わずかなズレが積み重なり精度が落ちてしまいます。
スコヤを使えば、材料の端から一気に直角の線を抜くことができ、長さがある場合でも正確な直線を保証します。
▶特に建具や家具づくりでは必須のテクニックです。
⑤複数の素材を揃える
バラバラの木材を一気に端を揃えたいときもスコヤは便利です。
材料の下端にスコヤをとりあえずだけで、まとめてきれいに直角を揃えることができます。
斜めに合わせてしまうと精度が落ちてしまうので、必ずスコヤを基準にするのがコツです。
■スコヤが正しいかどうかを確認する方法
いくら便利でも、スコヤ自体が正確と言う意味がありません。
簡単に確認する方法がございます。
1. スコヤを使って材料に直線を引く
2. その材料を裏返し、反対側から同じように線を認識
3. 2本の線がずれていても、スコヤは正確な直角を保っています
ズレがある場合は、精度が落ちている証拠があれば。 摩耗や変形があるため、買い替えを検討したほうが良いでしょう。
■まとめ
今回紹介した5つの使い方は、建具づくり木工に欠かせない基本やテクニックです。
・ビス位置の正確な割り出し
・素材の直角確認
・切り口の直角測定
・精度の高い直角線引き
・複数の材料の端揃え
スコヤは「ただの直角定規」ではなく、木工の精度と効率を高める万能ツールです。
長く使ううちに精度が落ちることもありますので、購入の際は信頼できるメーカーのものを選ぶのがおすすめです。
■最後に
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■ 障子を長持ちさせるコツは「優しく扱う」こと 「障子を長く使うには、どうすればいいですか?」という質問に、建具店の会長が答えてくれました。 ポイントはとてもシンプル。 開け閉めを“優しく”行うこと。 「力を入れてバタンと閉めるのではなく、そっと開けて、そっと閉める。お茶会などの場ではそれが当たり前の作法なんですよ」と会長。 日常のちょっとした心がけが、障子を長持ちさせる秘訣なんですね。 ■ 掃除の基本は“乾いた道具”で 次に気になるのが掃除の仕方。 「昔はハタキでホコリを落としたり、うすい空気の吹き出し(空吹き)で掃除していました」と会長。 濡れ雑巾で拭くのはNG。 障子紙が湿気で伸びたり破れたりしてしまうため、乾いた方法でホコリを落とすのが基本だそうです。 ■ 現代の家でも使える“やさしい掃除法” 最近の住宅はフラットな壁が多いですが、日本家屋は凹凸が多いのが特徴。 そこにホコリが溜まりやすいので、軽いハンディモップなどで優しくなでるように掃除するのが効果的。 「そのくらいの掃除なら、とても良いと思いますよ」と会長も太鼓判。 ■ まとめ 障子を長く美しく保つコツは、 ・ 優しく開け閉めする...
建具職人の佐藤さんに、見慣れない形の鉋を見せてもらいました。 一見すると「変わった鉋」に見えますが、これは紙貼り鉋(かみはりがんな)」と呼ばれる特別な道具。
■ 紙を貼る部分を削るための“専用鉋”
この鉋は、障子の「紙を貼る部分」だけを削るための専用工具です。 ほんのわずかな深さを一定に削ることで、紙がぴったりと収まるように仕上げられます。
■ 普通の鉋ではできない仕事
「この鉋はその作業にしか使わないですね」と佐藤さん。 まさに障子建具職人特有の鉋であり、日々の手仕事の中で欠かせない存在です。 細部の仕上げに欠かせない一本なんです。
■ 一枚の障子に込められた手仕事
「毎日心を込めて障子を作っています」 そんな佐藤さんの言葉からは、効率よりも“美しさと丁寧さ”を重んじる職人の誇りが伝わってきます。
■最後に
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建具職人・佐藤さんの手にあるのは、少し変わった形の鉋(かんな)。 これは「際鉋(きわがんな)」と呼ばれる、職人の必需品です。
■ 際鉋(きわがんな)とは?
際鉋は、木の角(かど)や端(はし)ぎりぎりを削るための特別な鉋です。 普通の鉋は刃が真ん中にあるため、壁際などは削り残してしまいます。 ですが、際鉋は刃が片側に寄っているので、端まできれいに削れるのが特徴。
■ 障子づくりに欠かせない道具
佐藤さんによると、障子の「面取り」など細かい仕上げにはこの鉋が欠かせないそうです。「普通の鉋では届かない場所も、際鉋なら端まできれいに削れるんですよ。」 実際に使うと、木の角が滑らかに整い、美しい仕上がりに。 “この工具じゃないとできない仕事がある”という言葉がぴったりです。
職人の手仕事は、こうした道具の工夫に支えられています。 道具を知ることは、職人技の本質を知ることでもあります。
■最後に
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