建具職人が使う“刷毛”の正体
作業場で目にした、一見すると普通の刷毛。
でも、建具職人が手にしていたのは、いわゆるペンキ用とは少し違うものでした。
これは障子の糊を骨に塗るための専用刷毛。
用途がかなり限定された、職人道具です。
■ ペンキ用刷毛との決定的な違い
一般的なペンキ用の刷毛は、
毛が柔らかく、塗り広げるためのもの。
一方、生糊用の刷毛は、
・ 少し弾力がある
・ 毛がやや硬め
という特徴があります。
■ “塗る”より“置く”感覚
生糊は、ペンキのように伸ばして塗るものではありません。
糊を骨の上に「置いていく」感覚で使います。
そのため、 柔らかすぎる刷毛では糊が逃げてしまい、
適度な弾力と硬さが必要になります。
■ 気になるお値段は…
そんな専用刷毛の価格は、
およそ7,000円。
正直、刷毛としてはかなり高価です。
■ 道具の値段=仕事の精度
高いから良い、という単純な話ではありませんが、
用途に合った道具は、作業の質を確実に引き上げます。
建具職人の現場では、
こうした“専門性の高い道具”が当たり前に使われている。
値段を聞いて驚きつつも、
その理由に納得してしまう一本でした。
■最後に
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