和室の表情を大きく左右する「障子」。
その中でもアンティーク障子は、木の細工や組み方に職人技が凝縮されています。
今回の障子も、シンプルながら高度な技術が求められる仕様が特徴です。
■ 前框(まえがまち)の“尖り加工”が生むシャープな印象
一般の障子では、縦骨・横骨は6〜7mm幅の均一な材で組まれます。
しかし、このアンティーク障子では、
前側(手前側)を尖らせて細く見せる加工を施している点がポイント。
このデザインによって、障子全体の見た目がぐっとシャープな印象になります。
■ 精密さが求められる“組み合わせ”の技術
細く見せるため尖らせると、
・ 木材の接合部に隙間を出さない
・ ぴたりと合うように組み上げる
という高度な調整が必要になります。
そのため、一般の障子よりも手間も技術も数段上の加工。
見た目の美しさの裏に、丁寧な手仕事が隠れています。
■ 今では希少な職人技|かつては腕自慢の仕事だった
現在では、
「手間のかかる仕事はほとんど行われなくなった」
と言われるほど、希少になった技法。
昔は、
・ 職人同士が腕を競い合い
・ 美しい細工が当たり前に作られていた
という時代背景があり、アンティーク障子にはその名残が色濃く残っています。
■ アンティーク障子は“職人の歴史”を感じられる建具
シャープな前框、隙のない組み、均整のとれた骨組み。
これらがそろって初めて成立するアンティーク障子は、単なる建具以上の存在。
現代では希少な技法が詰まった、
職人の歴史と技が宿る和室の主役と言える建具です。
■最後に
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■ 動かなくなった障子、どうすればいい? 年末の大掃除中、障子が重くて開かない…。 そんな時に簡単にできる直し方を、建具職人の佐藤さんに聞いてみました。 ■ 使うのは「シリコンスプレー」 「これを使えばすぐ直ります」と佐藤さん。 用意するのは市販のシリコンスプレーと、きれいな布だけです。 ■ ポイントは「塗る場所」 実は塗る場所がとても大事。 障子の下の敷居部分に、布で均一にスプレーをなじませるだけ。 色が少し変わるくらいでOKです。 ■ 驚くほどスムーズに! 塗った後に動かしてみると…スーッと軽く動くように。 シリコンを塗っていない方と比べると、違いは一目瞭然。 ■ 下だけで十分 「上には塗らなくて大丈夫。下だけで十分です」と佐藤さん。...
■ 障子を長持ちさせるコツは「優しく扱う」こと 「障子を長く使うには、どうすればいいですか?」という質問に、建具店の会長が答えてくれました。 ポイントはとてもシンプル。 開け閉めを“優しく”行うこと。 「力を入れてバタンと閉めるのではなく、そっと開けて、そっと閉める。お茶会などの場ではそれが当たり前の作法なんですよ」と会長。 日常のちょっとした心がけが、障子を長持ちさせる秘訣なんですね。 ■ 掃除の基本は“乾いた道具”で 次に気になるのが掃除の仕方。 「昔はハタキでホコリを落としたり、うすい空気の吹き出し(空吹き)で掃除していました」と会長。 濡れ雑巾で拭くのはNG。 障子紙が湿気で伸びたり破れたりしてしまうため、乾いた方法でホコリを落とすのが基本だそうです。 ■ 現代の家でも使える“やさしい掃除法” 最近の住宅はフラットな壁が多いですが、日本家屋は凹凸が多いのが特徴。 そこにホコリが溜まりやすいので、軽いハンディモップなどで優しくなでるように掃除するのが効果的。 「そのくらいの掃除なら、とても良いと思いますよ」と会長も太鼓判。 ■ まとめ 障子を長く美しく保つコツは、 ・ 優しく開け閉めする...
建具職人の佐藤さんに、見慣れない形の鉋を見せてもらいました。 一見すると「変わった鉋」に見えますが、これは紙貼り鉋(かみはりがんな)」と呼ばれる特別な道具。
■ 紙を貼る部分を削るための“専用鉋”
この鉋は、障子の「紙を貼る部分」だけを削るための専用工具です。 ほんのわずかな深さを一定に削ることで、紙がぴったりと収まるように仕上げられます。
■ 普通の鉋ではできない仕事
「この鉋はその作業にしか使わないですね」と佐藤さん。 まさに障子建具職人特有の鉋であり、日々の手仕事の中で欠かせない存在です。 細部の仕上げに欠かせない一本なんです。
■ 一枚の障子に込められた手仕事
「毎日心を込めて障子を作っています」 そんな佐藤さんの言葉からは、効率よりも“美しさと丁寧さ”を重んじる職人の誇りが伝わってきます。
■最後に
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