障子の張り替えや交換、いつ・どうやって行うべきか迷う方は多いと思います。
今回は、創業110年以上の建具店が運営する「障子.com」の建具職人が、交換のタイミングや方法、費用の目安までわかりやすくまとめます。
■ 障子交換のタイミング|3つのサイン
① 障子紙が黄ばんできた
紫外線による経年劣化が原因。
交換目安は3〜5年。
放置すると部屋全体が古く見えてしまいます。
② 開け閉めが重い・歪みが出てきた
湿気や建物の歪みで障子が傾くことがあります。
無理に動かすとさらに悪化するため、交換を検討しましょう。
③ リフォーム・模様替えのタイミング
壁紙や床材を変えるなら、障子も一緒に新調すると統一感が出ます。
■ 障子交換の方法と費用目安
① 障子枠ごと新調する
最も美しく仕上がる方法。
1枚 約32,000円〜(荒組障子の場合)
② 障子紙だけ張り替える
手軽で人気の方法。
プロ依頼:1枚 約2,000〜5,000円
(紙の種類によって変動)
③ デザインリメイク
塗装や高機能紙で雰囲気を一新。
和室からモダン空間に変えたい方にもおすすめ。
■ DIY か プロ依頼か?迷ったら
「自分でやるのは不安」「サイズが特殊」
そんなときは、専門家への相談が安心です。
相談先の選択肢
● インターネット注文でオーダーメイド
・ ミリ単位で制作可能
・ 全国発送に対応
● 地元の建具屋に相談
障子.comでは、秋田杉を使用し職人が1枚ずつ丁寧に制作。
建具の状態に合わせたアドバイスも可能です。
■ オーダーメイド・相談受付中
・ 工務店様・個人注文どちらも歓迎
・ デザイン相談無料
・ 全国発送対応
ぜひお気軽にお問い合わせください。
日本の伝統建具であり、今なお多くの住まいや店舗で選ばれ続ける「雪見障子」。 今回は、障子のプロ集団・障子.comが、雪見障子の魅力から選び方、お手入れ方法までをわかりやすく解説します。 ■ 雪見障子とは? 雪見障子は、下部にガラス窓をはめ込み、障子を閉めたまま外の景色や庭を楽しめる建具です。 その名の通り、室内にいながら“雪景色を見るため”に生まれた、日本らしい美意識が詰まった障子です。 ・ 上部:障子紙による柔らかい光 ・ 下部:ガラスによる明るさと景観性 和室はもちろん、現代のモダンインテリアにも美しく馴染みます。 ■ 雪見障子と猫間障子の違い よく混同されがちですが、構造が異なります。 ・ 雪見障子:ガラス窓が固定されている ・ 猫間障子:小窓が上下や左右に動く可動式 注文や修理の際は、この“ガラス部分が動くかどうか”がとても重要です。 ■ どんな空間に向いている? 雪見障子は、意外にも幅広い空間に合います。 ・ 和室 ・ リビング...
和室の表情を大きく左右する「障子」。 その中でもアンティーク障子は、木の細工や組み方に職人技が凝縮されています。 今回の障子も、シンプルながら高度な技術が求められる仕様が特徴です。 ■ 前框(まえがまち)の“尖り加工”が生むシャープな印象 一般の障子では、縦骨・横骨は6〜7mm幅の均一な材で組まれます。 しかし、このアンティーク障子では、 前側(手前側)を尖らせて細く見せる加工を施している点がポイント。 このデザインによって、障子全体の見た目がぐっとシャープな印象になります。 ■ 精密さが求められる“組み合わせ”の技術 細く見せるため尖らせると、 ・ 木材の接合部に隙間を出さない ・ ぴたりと合うように組み上げる という高度な調整が必要になります。 そのため、一般の障子よりも手間も技術も数段上の加工。 見た目の美しさの裏に、丁寧な手仕事が隠れています。 ■ 今では希少な職人技|かつては腕自慢の仕事だった 現在では、...
日本の伝統建具である障子には、実は多くの種類があり、 デザインや機能によって空間の印象が大きく変わります。 今回は、建具職人佐藤が、これから障子を取り入れたい方にも分かりやすく障子の種類と特徴を解説します。 ■ 障子とは?日本文化が生んだ機能美の建具 障子とは、 木製の格子枠に紙を張った日本独自の建具です。 ・ 光をやわらかく通す ・ 外からの視線を遮る ・ 調湿・断熱効果が高い といった特徴があり、近年は 和モダン住宅や店舗デザインでも人気が再燃しています。 ■ 代表的な障子の種類 ① 荒組障子(あらぐみしょうじ) 格子間隔が広く、最も一般的なデザイン。 余白が大きく、どんな空間にも合わせやすい基本形。 和モダンインテリアとの相性が抜群。 ②...