日本の伝統建具である障子には、実は多くの種類があり、
デザインや機能によって空間の印象が大きく変わります。
今回は、建具職人佐藤が、これから障子を取り入れたい方にも分かりやすく障子の種類と特徴を解説します。
■ 障子とは?日本文化が生んだ機能美の建具
障子とは、
木製の格子枠に紙を張った日本独自の建具です。
・ 光をやわらかく通す
・ 外からの視線を遮る
・ 調湿・断熱効果が高い
といった特徴があり、近年は
和モダン住宅や店舗デザインでも人気が再燃しています。
■ 代表的な障子の種類
① 荒組障子(あらぐみしょうじ)
格子間隔が広く、最も一般的なデザイン。
余白が大きく、どんな空間にも合わせやすい基本形。
和モダンインテリアとの相性が抜群。
② 縦繁障子(たてしげ)
縦格子を細かく配置したデザイン。
天井を高く見せ、空間を伸びやかに見せる効果があります。
③ 横繁障子(よこしげ)
横のラインを強調するデザイン。
空間を広く見せる効果があるためリビングに人気。
④ 組子障子(くみこ)
釘を使わず木を組み上げ、
朝の光を美しく模様として映す職人技の結晶。
唯一無二の美しさ・工芸作品としての障子。
⑤ 腰付障子(こしつき)
下部に腰板を張ったタイプで強度が高い。
玄関や人通りの多い空間に最適。
⑥ 雪見障子(ゆきみ)
下部にガラスをはめ込み、
閉じたまま外の景色を楽しめます。
四季の変化や庭の眺めを楽しむのに最適。
⑦ 猫間障子(ねこま)
雪見障子に開閉できる小窓をつけたタイプ。
換気をしながら明かりも取り入れられる便利な構造。
■ 用途で選ぶ障子の選び方
用途 おすすめの障子
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リビングの仕切り 荒組、縦繁、横繁
庭の景色を楽しむ 雪見、猫間
玄関や客間 腰付障子
特別な空間を演出 組子障子
■ 現代向けのカスタマイズも可能
最近では
・ 破れにくい強化和紙
・プラスチック障子紙
・ 木部を塗装してモダンに仕上げる
・ 格子本数の調整で雰囲気を変更
など、メンテナンス性とデザインの両立が進んでいます。
■ 現代向けのカスタマイズも可能
障子.comのこだわり
・ 創業110年の建具店が運営
・ 天皇陛下の大祭建具を担当した実績
・ 厳選された秋田杉材を使用
・ 職人が1枚ずつ丁寧に手作業
ミリ単位のオーダーメイドにも対応し、
設置場所に合わせて最適なデザインをご提案します。
■ 障子1枚で、空間は劇的に変わる
障子には
光・風・季節を感じる日本らしい豊かさがあります。
暮らしを整え、心をやさしく包み込む建具。
あなたの家にも取り入れてみませんか?