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障子にうっかり穴があった…そんなときの応急処置に備えたのが、100円ショップで売っている補修シールや障子紙。 今回は、実際に職人さんに「ダイソーの障子紙」を使って補修してもらい、その仕上がりを検証してみました!
■まずは補修シールで応急処置
ダイズで購入した障子補修用のシールを使って、穴をふさいでみました。 ・ 裏面がシールになっているので貼るだけで簡単 ・ ただし、光に遭遇するとどうしても透けて穴の跡がわかってしまう ・ 1か所だけ貼ると見た目が不自然。 貼るなら複数か所に貼ったほうが目立ちにくい ▶ 応急処置としては便利ですが、結果の自然さは劣悪でした。
■部分的な貼り替えに挑戦
次に、ダイソーの障子紙を使って「部分的な貼り替え」を実践します。
①穴の部分を切り取る
大胆な箇所をカッターでカットします。 内側に刃を入れて古い紙が残らず、仕上がりがきれいになります。
②寸法を測る
骨の外側から外側までの寸法を測り、その寸法に合わせて新しい紙をカットします。 今回の例では「横210mm × 縦195mm」で切り出しました。
③のりを使って貼り付ける
・ 専用の障子用のりを使う(学校用のりやヤマトペーストでも代用可) ・障子紙は「ザラザラした面が表」になるようにセット ・最初の位置を決めたら、引っ張りながら少しずつ貼ります ・貼った直後はシワがあっても、乾くと紙が伸びてピンと張る ▶両面テープでも貼れるが、伸び縮みしないためおすすめできないとのこと。
■仕上がりは?
正面から見た印象は、かなり自然で違和感なし。 ただし、職人の意見としては—— ・応急処置としては十分 ・しかし、やはり「全体を貼り替えたほうが断然きれい」 とのことでした。
■まとめ
・補修シール → すぐに穴をふさげるが透け感がある ・部分貼り替え → 仕上がりはかなりだが手間はかかる ・おすすめは全面貼り替え → 時間はかかるが見た目は最も美しい 今後の対応には100均アイテムが便利ですが、時間があればやはり全面貼り替えをするのがベストです。
■最後に
また、職人のこだわりが詰まった障子.comの障子に興味を持っていただけた方は、ぜひサイトでご自分にぴったりの障子を探してみてくださいね!
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