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障子の張りを替える際に最初のステップとなる「古い障子紙のはがし方」。 実はこの作業の丁寧さが、新しい障子紙を美しく貼るための大切なポイントになります。 今回はプロの職人が実際に行っている「障子紙のはがし方」を、わかりやすくご紹介します。
■用意するもの
・水を入れた容器(バケツなどでもOK) ・ 布切れ(吸水しやすいもの) ・サンドペーパー(240番程度) ・ ダンボール(床の養生用) 布に水を含ませて骨の部分に塗っていくやり方が、一番効率的で無駄がありません。
■水のつけ方と注意点
・ 障子全体にシャワーのように水をかける方法もありますが、乾燥に時間がかかってしまいます。 ・ 職人おすすめは「布切れで骨の部分だけを濡らす」方法です。 ・スプレーで吹きかける方法もありますが、水が周囲に飛び散りやすく、壁を濡らすリスクもあるため非推奨です。 →ポイントは「余分な部分は濡らさず、骨の部分にだけ水を行き渡せる」ことです。
■はがしのタイミング
全体に水を塗ったら、5分ほど置き紙に水分をなじませます。 その後、ゆっくりと少しずつ剥がしていきます。 ・急いで一気に剥がせると紙が破ける原因に。 ・ 部分ごとに少しずつ進んできれいに剥がせます。
■紙の残りやささくれ対策
・ 剥がしたあとに残った紙は、ヘラを使わず「柔らかい毛先のブラシ」でしっかりのが安全です。 ・ 乾燥させた後にサンドペーパー(240番)で軽く整えるとベスト。 ・ このとき、向かわせず「一方向にかける」のがコツ。 → やりすぎると骨を傷めるので「軽い」が鉄則です。
■乾燥の仕方
・ 夏の日差しのいつかなら、日の風通しの良い場所で30分ほど乾燥。 ・ 太陽光に直接当たると木が傷むので注意。 ・ シャワーで全体を濡らすと乾燥に時間がかかるため、部分的に濡らす方法が効率的です。
■まとめ
・ 水は「布切れ」で骨部分だけ塗る ・ 5分ほど置いてから、ゆっくりと剥がす ・ 紙の残りはブラシで、ささくれは乾燥後にペーパーで処理 ・乾燥は日陰で風通しの良い場所を選ぶ これで新しい障子紙を貼る準備が整います!
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