障子づくりにおいて、「釘を使わない」という考え方。
一見すると不思議ですが、そこには木と向き合ってきた職人ならではの理由があります。
■ 木は完成後も“生き続けている”
障子が組み上がった後も、木は呼吸するように
伸び縮み(収縮)を繰り返します。
もし釘や金物を使うと、
・ 木の動きによって釘が緩む
・ 強度が徐々に落ちる
といった問題が起こる可能性があります。
長く使う建具だからこそ、木の性質を前提にした構造が求められます。
■ 釘を使わなくても強度を保てる組み方
障子は、
金物に頼らなくても十分な強度と耐久性が出る組み方で作られています。
木と木を噛み合わせ、力が分散する構造にすることで、
釘がなくても安心して使える建具が完成します。
■ 見た目と素材感を守るため
釘を使うことで避けられないのが、
・ 錆びによる劣化
・ 木の風合いを損なう見た目
障子は“見せる建具”。
木そのものの質感や美しさを活かすためにも、
金物を使わない選択がされています。
■ 釘を使わないことが、長持ちにつながる
耐久性、見た目、素材への配慮。
これらを総合的に考えた結果が、
「釘を使わない障子づくり」。
長く使い続けられる理由は、 こうした目に見えない職人の判断に支えられています。