雪見障子と猫間障子の違いを職人が教えています。
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障子のサイズについて
日本の伝統的な建具である障子。和室に欠かせない存在でありながら、リフォームやDIYで張り替える際には、意外と「サイズ」が重要なポイントになります。わずかな誤差で仕上がりが不安定になったり、作業がスムーズに進まなくなったりするため、正確な測定と適切な障子紙の選定が欠かせません。 ■ 障子枠の測り方 障子のサイズを知る第一歩は、枠の内寸を測ることです。外寸ではなく、障子が収まっている外枠の「内側の縦と横」を正確に測定しましょう。これが障子本体や紙を選ぶ際の基準になります。 ■ 一般的な障子サイズ 一般的に多く使われる障子は、幅900mm × 高さ601mm〜1,850mm前後 のサイズです。 ただし、設置場所や用途によってバリエーションは豊富。天袋用の小型サイズ、丈の長いタイプ、幅の広いタイプなど、さまざまな規格が存在します。 ■ 伝統的な障子サイズの考え方 かつて日本の住まいでは「間(けん)」という単位で空間を測り、それに合わせて障子のサイズや枚数が決められていました。 例えば、1間幅の部屋には障子2枚、2間幅には4枚といった具合です。障子は単なる建具ではなく、空間との調和を大切に設計されてきました。 さらに、障子には「引き違い」「片引き」「腰窓用」などの種類があり、それぞれに適したサイズがあります。引き違い障子は1間幅で2枚が標準、腰障子は高さ90cm前後と低めの設計が特徴です。 ■ 障子紙の種類とサイズ 障子紙にも規格があり、用途や地域の慣習によって使い分けられています。代表的なのは次の3種類です。 ・ 一枚貼り:障子全体を1枚で覆うタイプ。標準幅は約94cmで、貼る手間が少なく作業時間を短縮できます。...