2025.08.04
いい障子を作るなら材料選びに時間がかかるのが当たり前なんです【全国発送の障子.com】
皆さん、障子ってただの仕切りだと思っていませんか?でも、実は使う木材一つで見た目も耐久性も大きく変わります。この動画では、職人がこだわる木の選択から、長く愛される障子ができる理由までお話します。 ■ホームセンターの木材は障子に使える? 結論からいうと、難しいです。うちの木材は、曲がった状態で加工されていることが多く、長い障子を作るときにすぐにそれができることができません。特に2mを超える障子の場合、材料に少しでも曲がりがあるとすぐに使えなくなります。 ■木材選びの3つのポイント 木を選ぶ際には、大きく分けて「色」「重さ」「木目」の3つを重視します。 【1.色】 杉材には「赤身」と「白身」があります。障子に使うのは主に赤身ですが、色が濃すぎる赤身は乾燥すると割れやすく、長尺の材料には向きません。淡い赤身のほうが扱いやすく、美しい障子に仕上がります。 【2.重さ】 長さ4mの木材を手に入れると誰でも重く感じますが、実際には同じサイズでも重さが違うものがあります。 軽い木はしっかり乾燥していて水分が抜けているため、曲がりにくい障子に適しています。 【3.木目】 まっすぐで細かい木目を持つ木は、反りや曲がりが少なく、長い障子でも形を保ってくれます。特に、外側の白身部分を切り落とし、赤肌木目がまっすぐ通った部分を選んで使います。 ■いい木でも使える部分はわずか 幅の広い板を見ても、実際に障子の「かまち」として使える部分はほんのわずかです。節を避けたり、白身を外したりして切り出すと、一本の木から取れる材料はほんの少し。長い障子に使える木となると、さらに限られてしまいます。 ■曲がった木はどうなる? ただし、元々曲がっている木はどうしても反り出しやすく、2mを超える障害子には不向きです。最初からまっすぐな木こそが、良い障害子を支える条件なのです。 ■現代の家と障子の長さ 最近の住宅は天井が高く、2mを超える障子の注文が増えています。そのため職人はますます慎重に材料を選び、お客様に喜んでいただける障子を仕立てているのです。 ■まとめ ・ ホームセンターの木材では長い障子は難しい・ 色・重さ・木目の3つが材料選びの基準・ 堅板からでも使える部分はごくわずか・ 2mを超える障子には、特にまっすぐな良材が目安 障子作りの真髄は、実は「見えないところでの材料選び」にあります。一本の木と向き合い、最適な部分を見極めることで、美しく見せる障子が完成するのです。 ■最後に 「斉藤勇治建具店」で作る障子はすべて職人が1本1本こだわって選んだ木材を使って丁寧な障子作りを信条としています。興味を持っていただけた方は、ぜひ障子.comで自分にぴったりの障子を探してみてくださいね!
2025.08.04
【刃物を研ぐ】プロの職人がカンナとノミの調整方法を教えます!
建具職人・佐藤さんに、カンナで木材を削る様子を見せてもらいました。しかし削り始めると「なんだか切れ味が悪いですね」との一言。そこで「では、研いでみましょう」と急遽、刃物研ぎの実演をしていただくことになりました。 ■砥石の種類と使い分け 佐藤さんが使うのは2種類の砥石。①中仕上げ用の砥石 … 切れ味を回復させるために使う②最終仕上げ用の砥石 … 表面を磨き上げ、切れ味をさらに良くするまずは中仕上げ用の砥石から。しっかりと水に浸し、水分を含んでから研ぎ始めます。 ■研ぎの基本ポイント 研ぎ方には重要な注意点があります。・角度を守ること片刃の場合は「向こう」は削らず、斜めになっている表側だけを研ぐ。 ・均等に力を入れることひたすら力が偏ると、刃も偏って削れてしまう。 砥石に平らにあてはめ、角度を調整しながら研ぎ続ける。 ・当たり具合を確認すること指で刃先を軽く触り、かなりを感じれば研ぎが進んでいる証拠。 逆につるっと滑る場合は丸くなって切れ味が落ちているサイン。 ■仕上げ研ぎと「返し」取り 中仕上げで研いだ後は、最終仕上げの砥石で刃を磨きます。表面がピカピカに光り出し、良い仕上がりです。ただし片刃の場合は、研ぐと向こうに「返し(バリ)」が出ます。これを軽く平らに置いて削り取り、刃を整えることが重要です。 ■ノミの研ぎ方 続いてノミの研ぎ。力の入れ方は「左手でしっかり固定し、押す力をかける」「右は角度を調整するだけ」。最後に取り返したら、驚くほど切れる状態になります。 ■研ぎの注意点まとめ 最後に佐藤さんから、研ぎの大事なポイントを整理していただきました。 ①砥石は必ず平らなものを使うこと波打った砥石では、とにかく丁寧に研いでも刃はきれいに仕上がりません。 ②片刃は裏を研がないこと研ぐのは斜めの表側だけ。裏はお返し程度に留める。 ③角度を一定に定めること角度が狂うと偏って削られてしまう。 均等に刃先が当たるよう調整すること。 この3つを守れば、家庭で包丁を研ぐ時にも応用できることです。 ■まとめ カンナやノミは、正しい方法で研げば驚くほど切れ味が蘇ります。研ぎの基本は「砥石の平面」「角度」「力加減」の3つ。刃の切れ味が落ちたと感じたら、ぜひ今日のポイントを参考にチャレンジしてみてください。 ■最後に 職人のこだわりが詰まった障子.comの障子に興味を持っていただけた方は、ぜひサイトでご自分にぴったりの障子を探してみてくださいね!
2025.08.04
障子ができるまで フルver【建具店の工場見学】
今回は斉藤勇治建具店で障子が出来るまでの全工程を動画にまとめました。今日は一時トーク無し。引き続き職人の仕事を映像に収めたマニアックな動画になります(笑)どのようにして1枚の障子が完了するのか、その一部の終焉をぜひご覧下さい! 【0:00〜】木材の選択別 木目の入り方・乾燥具合・味の選択肢を分けます。 【0:25〜】素材の長さをカット パネルソーを使って仕上がり長さのためにシロを付けて切断します。 【0:56〜】素材の幅・厚さをカット リップソーを使って仕上がりの幅・厚さをつけて切断します。 【2:40〜】材料の平面・直角を出す 手押しカンナを使用して基準となる平面と直角な面を削り出していきます。 【3:23〜】材料の平行を出して厚さを決定 自動カンナを使用して平行で厚さの揃った素材に仕上げます。 【4:30〜】墨付け 障子を組む際のホゾ穴の位置や長さをけがいていきます。 【5:44〜】ホゾ加工 「ホゾ継ぎ」のための突起部分(ホゾ)を作ります。 【7:18〜】ホゾ穴加工 「ホゾ継ぎ」のための差し込み穴部分(ホゾ穴)を作ります。 【9:30〜】ホゾ継ぎの外れ防止加工 ホゾは穴に刺しているだけなので、ねじれに強くするための段差(コネ)を作ります。 【10:44〜】ホゾの面取り ホゾよりホゾ穴のほうが小さいので面をとってホゾ穴に入ります。 【11:17〜】水つけ 水をつけて仕上げる前に材料の木目を眺めます。季節によって30感覚数時間乾かします。 【11:35〜】鏡面仕上げ 超仕上げカンナで約0.1mm削り、木材の表面を鏡面仕上げします。 【12:07〜】鴨居と敷居溝に入る部分の加工 テーブルソーを使い段付け加工していきます。 【12:37〜】紙じゃくりの加工 障子紙を貼る時にのりを付けて約0.1mmの段差「紙じゃくり」を削り出します。 【13:17〜】面取り加工 材料の角面をカンナで削ることで角面の保護・装飾・安全性を高めます。 【13:48〜】組み立て 完成した材料をホゾ継ぎで組んでいきます。接合部にボンドを塗り、次にも同時に行います。 【18:47〜】最終の寸法決め 余裕のある部分をカットして鴨居敷に入る部分を作ります。 【19:47〜】障子紙貼り のり付け・貼り付け・障子紙のカットを行います。 【21:53〜】完成 「障子戸吹き寄せ型」の完成です。 ■最後に職人のこだわりが詰まった障子.comの障子に興味を持っていただけた方は、ぜひサイトでご自分にぴったりの障子を探してみてくださいね!
2025.08.04
雪見・猫間障子の外し方・取り付け方・紙の張り替え・トラブルの対応方法を詳しく徹底解説します!
雪見障子や猫間障子は、普通の障子とは構造が少し違い、外し方や紙の張り替え方にもコツがあります。この記事では、・ 障子の外し方・紙の剥がし方と乾燥のポイント・新しい紙の貼り方・取り付けの方法・よくあるトラブルの対応この5つを順に解説していきます。 ①雪見障子の外し方 雪見障子は左右に溝があり、片側の溝が深いのが特徴です。深い溝の方にバネが入っているため、そこをグッと押し込み、障子を手前に意識して簡単に外せます。深い溝 … 約5mm浅い溝 … 約2mm3mmほどの差があるので見分けはつきやすいでしょう。ただし、障子の歪みなどで押し込んでも抜けない場合もあります。その場合は位置を少しずらして、「抜けやすいポイント」を探すのがおすすめです。バネを逆に入れてしまった場合は万が一抜けてしまいます。その際は薄い状態の板の道具を差し込み、バネを浮かせて外す方法で対応可能です。 ②紙の剥がし方 紙を張り替えるときは、まず古い紙を剥がします。1.布に水を含ませ、ペーストの部分に軽く塗る2. 2~3分ほど待つと、糊がふやけて紙が簡単になる3. きれいに剥がした後はしっかり乾燥させる乾燥させずに紙を貼ると、湿気で紙が波打ったり、ペーストが付きやすくなるので要注意です。 日向よりも風通しの良い日陰で30分以上干すと安心です。 ③新しい紙の貼り方 準備が整い新しい障子紙を貼ります。・ペーストは市販のチューブタイプで十分。・そのまま使わず、刷毛で均一に伸ばしてから貼るのがコツ。雪見障子には「紙押さえ(紙押え溝)」がないため、切る位置がわかりにくいですが、縁から2mmほど内側でカットするときれいに仕上がります。 ④ 取り付け方法 取り付けの際は、必ず深い溝の方にバネを入れます。バネを先に押し込みながら、もう一方をはめ込めば簡単に取り付け完了です。 ⑤トラブル対応 ・ 外れない場合→バネが逆に入っている可能性大。薄い板を差し込みながら外。・ 紙がうまく貼れない → 下地が乾いていないと失敗しやすい。必ず完全に乾燥させます。・歪みで入らない→障子の位置を少しずらしてみると入れやすい。 ■まとめ 雪見障子や猫間障子は、外し方・取り付け方にちょっとしたコツがあるだけで、誰でも簡単にメンテナンスできます。特に「溝の深い方にバネを入れる」という基本を覚えていれば安心です。ぜひこの記事を参考に、紙の張り替えや調整にチャレンジしてみてください。 ■最後に職人のこだわりが詰まった障子.comの障子に興味を持っていただけた方は、ぜひサイトでご自分にぴったりの障子を探してみてくださいね!
2025.08.04
【プロの技】障子職人が教える障子はがし完全実践版!
障子の張りを替える際に最初のステップとなる「古い障子紙のはがし方」。実はこの作業の丁寧さが、新しい障子紙を美しく貼るための大切なポイントになります。今回はプロの職人が実際に行っている「障子紙のはがし方」を、わかりやすくご紹介します。 ■用意するもの ・水を入れた容器(バケツなどでもOK)・ 布切れ(吸水しやすいもの)・サンドペーパー(240番程度)・ ダンボール(床の養生用)布に水を含ませて骨の部分に塗っていくやり方が、一番効率的で無駄がありません。 ■水のつけ方と注意点 ・ 障子全体にシャワーのように水をかける方法もありますが、乾燥に時間がかかってしまいます。・ 職人おすすめは「布切れで骨の部分だけを濡らす」方法です。・スプレーで吹きかける方法もありますが、水が周囲に飛び散りやすく、壁を濡らすリスクもあるため非推奨です。 →ポイントは「余分な部分は濡らさず、骨の部分にだけ水を行き渡せる」ことです。 ■はがしのタイミング 全体に水を塗ったら、5分ほど置き紙に水分をなじませます。その後、ゆっくりと少しずつ剥がしていきます。・急いで一気に剥がせると紙が破ける原因に。・ 部分ごとに少しずつ進んできれいに剥がせます。 ■紙の残りやささくれ対策 ・ 剥がしたあとに残った紙は、ヘラを使わず「柔らかい毛先のブラシ」でしっかりのが安全です。・ 乾燥させた後にサンドペーパー(240番)で軽く整えるとベスト。・ このとき、向かわせず「一方向にかける」のがコツ。→ やりすぎると骨を傷めるので「軽い」が鉄則です。 ■乾燥の仕方 ・ 夏の日差しのいつかなら、日の風通しの良い場所で30分ほど乾燥。・ 太陽光に直接当たると木が傷むので注意。・ シャワーで全体を濡らすと乾燥に時間がかかるため、部分的に濡らす方法が効率的です。 ■まとめ ・ 水は「布切れ」で骨部分だけ塗る・ 5分ほど置いてから、ゆっくりと剥がす・ 紙の残りはブラシで、ささくれは乾燥後にペーパーで処理・乾燥は日陰で風通しの良い場所を選ぶこれで新しい障子紙を貼る準備が整います! ■最後に職人のこだわりが詰まった障子.comの障子に興味を持っていただけた方は、ぜひサイトでご自分にぴったりの障子を探してみてくださいね!
2025.08.04
プロ職人がダイソーの障子紙で障子を補修した結果が凄かったです!
障子にうっかり穴があった…そんなときの応急処置に備えたのが、100円ショップで売っている補修シールや障子紙。今回は、実際に職人さんに「ダイソーの障子紙」を使って補修してもらい、その仕上がりを検証してみました! ■まずは補修シールで応急処置 ダイズで購入した障子補修用のシールを使って、穴をふさいでみました。・ 裏面がシールになっているので貼るだけで簡単・ ただし、光に遭遇するとどうしても透けて穴の跡がわかってしまう・ 1か所だけ貼ると見た目が不自然。 貼るなら複数か所に貼ったほうが目立ちにくい▶ 応急処置としては便利ですが、結果の自然さは劣悪でした。 ■部分的な貼り替えに挑戦 次に、ダイソーの障子紙を使って「部分的な貼り替え」を実践します。 ①穴の部分を切り取る 大胆な箇所をカッターでカットします。内側に刃を入れて古い紙が残らず、仕上がりがきれいになります。 ②寸法を測る 骨の外側から外側までの寸法を測り、その寸法に合わせて新しい紙をカットします。今回の例では「横210mm × 縦195mm」で切り出しました。 ③のりを使って貼り付ける ・ 専用の障子用のりを使う(学校用のりやヤマトペーストでも代用可)・障子紙は「ザラザラした面が表」になるようにセット・最初の位置を決めたら、引っ張りながら少しずつ貼ります・貼った直後はシワがあっても、乾くと紙が伸びてピンと張る▶両面テープでも貼れるが、伸び縮みしないためおすすめできないとのこと。 ■仕上がりは? 正面から見た印象は、かなり自然で違和感なし。ただし、職人の意見としては——・応急処置としては十分・しかし、やはり「全体を貼り替えたほうが断然きれい」とのことでした。 ■まとめ ・補修シール → すぐに穴をふさげるが透け感がある・部分貼り替え → 仕上がりはかなりだが手間はかかる・おすすめは全面貼り替え → 時間はかかるが見た目は最も美しい今後の対応には100均アイテムが便利ですが、時間があればやはり全面貼り替えをするのがベストです。 ■最後に また、職人のこだわりが詰まった障子.comの障子に興味を持っていただけた方は、ぜひサイトでご自分にぴったりの障子を探してみてくださいね!
2025.08.04
【保存版】建具職人のスコヤの使い方5選
建具や木工をするときに欠かせないのが「スコヤ」です。スコヤは直角を正確に出すための道具ですが、実際にはそれ以上の用途があります。今回は、現役の建築職人が実際の現場で使っている便利な活用法を5つご紹介します。 ①正確に穴位置を書き記す 例えば2枚の材料を組み合わせてビスで固定するとき、思考から均等な位置にビスを打ちたいシーンがあります。普通の差し金を使うと、左右から測って印をつけるのが意外と面倒でかなりも出やすいです。しかしスコヤには目盛りが刻まれているため、緊張の半分をすぐに切れます。▶これにより、左右対称かつ正確なビス位置を簡単に決めることができます。 ②材料の直角を確認する 木材を組み立てたとき、きちんと直角が出てくるのを確認するのにもスコヤが活躍します。角に受けるだけで、直角が正しく出るかをすぐに判断できます。建具づくりの精度を高める重要なチェックポイントです。 ③口切りの直角を測る 木材を組み立てたとき、きちんと直角が出てくるのを確認するのにもスコヤが活躍します。角に受けるだけで、直角が正しく出るかをすぐに判断できます。建具づくりの精度を高める重要なチェックポイントです。 ④直角の線を示す 材料に印をつける際、差し金で点を大事な線を考慮する方法では、わずかなズレが積み重なり精度が落ちてしまいます。スコヤを使えば、材料の端から一気に直角の線を抜くことができ、長さがある場合でも正確な直線を保証します。▶特に建具や家具づくりでは必須のテクニックです。 ⑤複数の素材を揃える バラバラの木材を一気に端を揃えたいときもスコヤは便利です。材料の下端にスコヤをとりあえずだけで、まとめてきれいに直角を揃えることができます。斜めに合わせてしまうと精度が落ちてしまうので、必ずスコヤを基準にするのがコツです。 ■スコヤが正しいかどうかを確認する方法 いくら便利でも、スコヤ自体が正確と言う意味がありません。簡単に確認する方法がございます。1. スコヤを使って材料に直線を引く 2. その材料を裏返し、反対側から同じように線を認識3. 2本の線がずれていても、スコヤは正確な直角を保っていますズレがある場合は、精度が落ちている証拠があれば。 摩耗や変形があるため、買い替えを検討したほうが良いでしょう。 ■まとめ 今回紹介した5つの使い方は、建具づくり木工に欠かせない基本やテクニックです。・ビス位置の正確な割り出し・素材の直角確認・切り口の直角測定・精度の高い直角線引き・複数の材料の端揃えスコヤは「ただの直角定規」ではなく、木工の精度と効率を高める万能ツールです。長く使ううちに精度が落ちることもありますので、購入の際は信頼できるメーカーのものを選ぶのがおすすめです。 ■最後に 職人のこだわりが詰まった障子.comの障子に興味を持っていただけた方は、ぜひサイトでご自分にぴったりの障子を探してみてくださいね!
2025.08.04
建具職人が障子の表と裏の見分け方を詳しく解説しています!
「障子って表と裏があるの?」と疑問に思ったことはありませんか。 実は障子にははっきりとした「表」と「裏」が存在し、見た目や仕上がりの美しさ、貼りやすさに関わってきます。今回は建具職人が実際に解説してくれたポイントを整理してご紹介します。 1. 骨組みの凹凸で見分ける 障子の「表」は、必ず骨と骨の間に**段差(凹凸)**があります。 一方、裏側はフラットになっており、段差がないため紙を貼りやすい構造になっています。▶ 段差がある面=表、フラットな面=裏 と覚えると簡単です。 2. 引手(取っ手)の有無 障子の取り付け場所によっては、裏側にも引手が付くことがあります。 たとえば、部屋側と廊下側の両方から開け閉めする必要がある場合です。 一方で、窓の内側に付ける障子など、片側しか見えない場合は正面だけに引手が付いています。 3. 紙を貼る位置 裏面には「紙じゃくり」と呼ばれる1〜2mmほど掘り下げられた溝があります。 ここに障子紙を貼るため、必ず紙は裏側から貼ることになります。 表には段差があるため紙を貼ることはできません。 4. 障子紙の表と裏 障子紙にも実は「表」と「裏」があります。 一般的な障子紙:表がザラザラ、裏がツルツル 強化障子紙(タフトップなど):表裏の区別がほぼなく、どちらも同じ質感 貼る際は紙のロールの巻き方向にも注意が必要です。 ロールの外側が障子紙の表側になるので、そのままの向きで貼るのが正しい方法です。 逆にすると貼りにくく、仕上がりも不自然になってしまいます。 5. 桟(さん)の幅の違い 天袋や地袋の障子では、表と裏で桟の幅が異なることもあります。 表側は見た目が美しく見えるように広めに、裏側はやや狭めになっている場合が多いです。 これは障子を仕込んだときに前後のバランスをとり、全体のデザインを整えるための工夫。 もし逆に取り付けてしまうと、隙間が不自然になり「かっこ悪い」仕上がりになるので要注意です ■ まとめ 障子の表と裏を見分けるポイントは以下の通りです。 ・ 段差がある方が表、フラットな方が裏 ・ 引手は取り付け方によって表裏両方につく場合もある ・ 障子紙は裏面の「紙じゃくり」に貼る ・ 紙の表裏はザラザラ(表)とツルツル(裏)で区別、ロールの外側が表 ・ 桟の幅の違いで見分けられる場合もある 障子の表裏を正しく理解すれば、仕上がりの美しさや貼りやすさがぐっと向上します。 ■最後に 職人のこだわりが詰まった障子.comの障子に興味を持っていただけた方は、ぜひサイトでご自分にぴったりの障子を探してみてくださいね!
2025.08.01
【保存版】障子を一番綺麗に剥ぎ取る方法を教えます!【障子張り替え】
視聴者の方から 「古い障子を剥がすとき、のり紙残りや色々が大変で、カッターなどで削ると木の部分まで傷ついてしまいます。何かうまい方法はありませんか?」 という質問が届きました。その質問に建具職人・佐藤さんがお答えします。 ■ポイント①:濡らし方 障子をきれいに剥がすには、大きく2つのポイントがあります。 1.濡らし方2.道具の使い方 まず、濡らす際に使う道具ですが、 たっぷりの水水をよく吸う清潔な布 をご用意しております。 作業の際には、下に段ボールなどを敷いて床が濡れず安心です。邪魔をせず、子紙をびちゃびちゃになるくらいたっぷり濡らすのがコツです。 特に、障子の骨の部分(のがついている部分)には、重点的に水を含ませるようにしてください。 ■ポイント②:時間とタイミング 水をたっぷりかけたら、5分ほど置いてから剥がすと、きれいに取れるようになります。 実際やってみると、「斉藤勇治建具店」で採用している強い障子紙(タフトップ)を使っていれば、慎重にかなりに売れます。 ■100均の障子紙との比較 次に、100円ショップの安い障子紙で試してみたところ、濡らさずに慎重で、きれいに剥がすのはかなり難しいという結果になりました。 一時て弱いため、力を入れなくてもすぐに穴が開いてしまいます。このような紙では、剥がす作業にかなり苦労することになります。 ■水のかけ方について 全体に霧吹きで水をかける方法もありますが、のりの部分だけしっかり入っているほうが効率的で失敗も少ないです。 タフトップのように丈夫な紙なら全体に濡らしても問題ありませんが、薄い紙だと破滅してしまいます。 ■道具の工夫:カッターではなくサンドペーパー 紙を剥がした後、どうしても残る古い紙やのりに、カッターで削るのは木を買う原因になります。 そこでおすすめするのが、 角材にサンドペーパー(#240)を巻き付けた自作道具です。 障子をしっかり乾燥させた後、この道具で平らにこすることで、カッターよりも安全かつきれいに残りカスを除去できます。 ■ポイント③:乾燥が重要 剥がした後は、しっかり乾燥させることが重要です。濡れたまま新しい紙を貼ると、のりが止まらず、きれいに終わりません。 最低でも丸1日は乾燥させてから、次の作業に集中しましょう。 ■まとめ きれいに障子紙を剥がす手順: 1.布でたっぷりの水分の続く部分に付ける2.5分程度待つ3.障子紙をゆっくり剥がす4.濡れた障子本体を1日乾燥させる5.サンドペーパーツールで残り紙暫定 ■最後に タフトップのように丈夫な障子紙を使うと、剥がすのも貼るのも簡単で仕上がりもきれいになります。100均の紙は安いですが、しばらく手早く、扱いが難しいので注意が必要です。 「斉藤勇治建具店」で製作する障子は全て「タフトップ」を採用しています! 「斉藤勇治建具店」で制作する障子は全て「タフトップ」を採用しています! 興味を持っていただけた方は、ぜひ障子.comで自分にぴったりの障子を探してみてね!
2025.02.04
【建具 かんな】現役建具職人が障子づくり用の鉋について全部話します!
障子や木工製品の仕上げに欠かせない「カンナ」。今回は、建具職人・佐藤さんに、カンナの種類や使い分け、調整の仕方、さらには実際の削り方まで詳しく解説していただきました。 ■そもそも「カンナ」とは? カンナ(鉋)とは、木材の表面を削って滑らかに整えるための道具。大工さんは粗削りから仕上げまで幅広く使いますが、建具職人の世界では主に「仕上げ」や「微調整」に使用されます。 例えば、障子の部品同士の組み立て後の微妙な段差を整えたり、見た目を美しくするために使われるのがカンナです。 ■主なカンナの種類と使い分け 佐藤さんが普段使っているのは、主に以下の3種類のカンナです。 ①平鉋(ひらがんな) ・表面全体を平らに削るための基本のカンナ ・角を少し丸めたり、面取りをしたりするのにも使用 ・大・中・小サイズあり、用途に応じて使い分け 【平鉋(ひらかんな) 替え刃式鉋・替え刃】http://shop-kawai.g.dgdg.jp/kaebakanna_hanbai.html ②際鉋(きわがんな) ・刃が端までついていて、角や細かい部分の削りに最適 ・「右勝手」と「左勝手」があり、削る方向によって使い分け ・障子の「ほぞ」部分など、通常のカンナでは届かない場所にも対応 【際鉋(きわかんな)】http://www.iwood.jp/iwood/image/2012-d/18.jpg ③紙貼鉋(かみはりがんな) ・障子紙を貼る部分(紙じゃくり)専用のカンナ ・紙一枚分だけ削れるように、刃の幅も非常に狭い障子専用のカンナ ・2回ほど軽くかければ、紙の厚みにぴったり合う 【紙貼鉋(かみはりかんな)】https://store.shopping.yahoo.co.jp/jindaikohonpo/kakusyu-kanna-069.html?sc_i=shopping-pc-web-result-storesch-rsltlst-imghttps://store.shopping.yahoo.co.jp/jindaikohonpo/kakusyu-kanna-069.html?sc_i=shopping-pc-web-result-storesch-rsltlst-img ■カンナの構造と調整方法 どのカンナも基本的な構造は共通で、「刃(神刃)」と「裏金(押さえ刃)」の2枚構成です。 鉋身(かんなみ): 実際に木材を削る主刃 裏金: 鉋身をしっかり押さえる補助刃 調整は刃の出具合で行い、叩きながら微調整していきます。刃を出しすぎると厚く削れ、引っ込めると薄くなります。 近年では、刃を取り替えられる交換式のカンナも登場し、一般の方でも手軽に使えるようになりました。切れ味も良く、手入れが苦手な方にもおすすめです。 ■実演!職人のカンナ削り 佐藤さんに、実際にカンナで木材を削る様子を見せていただきました。 ①平鉋(ひらがんな)の削り方 ・面をなだらかに整える用途に使用 ・少し斜めに当てて引いていくのがコツ ・力加減を一定に保つことで美しく削れる ②際鉋(きわがんな)の削り方 ・刃が端まであるので、隅まできれいに削れる ・障子の角や細部、ホゾの面取りなどに使用 ③紙貼鉋(かみはりがんな)の削り方 ・障子紙の貼り部分(紙じゃくり)削る。2回削ると紙1枚分の深さになるように調整されている。 ※障子は、紙じゃくりに障子紙を貼ると障子本体と紙の表面が平らになる作りになっている ・他のカンナでは不可能な繊細な加工が可能。 ■ まとめ:カンナは職人の“手の延長” カンナは、見た目以上に繊細で調整が難しい道具です。しかし、その分、職人の技術がダイレクトに表れる道具でもあります。 障子を一枚仕上げるだけでも、こうした多彩な道具と技術が使われていることを知ると、ものづくりへの敬意が生まれますね。 ■ 最後に この動画が参考になった方は、ぜひ「いいね」と「チャンネル登録」をお願いします!また、興味を持っていただけた方は、ぜひ障子.comのサイトをご覧ください。
2025.02.04
【検証】プロ用と100均の障子紙を比較した結果が意外なことに・・・【障子張り替え】
齋藤勇治建具店で使用されている高品質な障子紙「タフトップ」。その“強さ”は本物なのか…? 今回は、なんと100円ショップで購入した障子紙と徹底比較!「強度」「引き裂き」「引っ張り」「耐水性」の4項目で、プロ用と100均商品の実力を検証してみました。 ■ 第1番勝負:突き刺しテスト 実験方法: それぞれの障子紙に30cmの高さから鉛筆を落とし、穴が開くかを確認。 ◆100均の障子紙: 一発で穴が開く ◆タフトップ: 弾力で鉛筆を弾き返し、穴はまったく開かない さらに強度を確かめるため、鉄製のインパクトドライバービット(かなり重い)でも同様のテストを実施。◆100均: 完全に突き刺さって貫通◆タフトップ: 少し凹んだ程度で、穴は開かず ▶ タフトップの圧勝! ■ 第2番勝負:引き裂きテスト 今度は、それぞれの紙を手で引き裂いてみるテスト。◆タフトップ: 力を込めてもなかなか破けない◆100均: 簡単にビリビリっと裂ける ▶ またしてもタフトップの勝利! ■ 第3番勝負:引っ張りテスト 2人がかりで、障子紙の両端を持って引っ張り合うテスト。◆100均: 手元からすぐに破けてしまい、力を入れられない◆タフトップ: 全力で引っ張っても破けず、耐久性抜群! ▶ タフトップ、3連勝! ■ 第4番勝負:水攻めテスト 霧吹きで障子紙に水を3回吹きかけ、その状態で指で突いて穴が開くかを確認。◆100均: 指で簡単に穴が開き、ほとんど力はいらない。子どもでも簡単に破れそうなレベル◆タフトップ: 指で押しても全く破れず、濡れても形を保ったまま ▶ 最後もタフトップの圧勝! ■ 結論:本当に強いのはタフトップだった! 最初は疑ってかかっていた検証者も、実験の結果には納得。タフトップは、引っ張り・衝撃・水にも強く、日常使いでも安心して使える障子紙であることが証明されました。 「障子の貼り替えって面倒くさい」と感じている方も、丈夫な障子紙を選べば破れる頻度が減り、手間もグッと減ります! ■ 最後に この動画が参考になった方は、ぜひ「いいね」と「チャンネル登録」をお願いします! 障子紙の選び方一つで、和室の快適さが大きく変わります。ぜひ、貼り替えの際には“強い紙”を選んでみてください。
2025.02.04
障子の構造とは?縦框・横框など各部位の名称と伝統の工夫を解説
■ はじめに:障子.comの想いと本記事の概要 障子.comでは、世界に誇る日本文化である建具職人の技と心を守り伝え継ぎ、和の心と調和を大切にしながら心安らぐひとときを創出することを目指しています。障子や和室の建具に関する様々な情報を、プロの建具職人の視点から分かりやすく発信しています。 こちらでは「障子の構造」に焦点を当て、関連する解説動画と補足記事をお届けします。まずは動画「【保存版】障子紙の基本の張り替え方|初心者でも安心の道具と準備を詳しく解説!」で、障子の構造や各部位の名称について当社の会長(熟練の建具職人)が解説しています。その中で、「縦框(たてがまち)」「横框(よこがまち)」「戸首(とくび)」といった普段なかなか聞くことのない専門用語も丁寧に説明いたしました。障子に少しでも関心のある方や、初心者の方にも安心して理解いただける内容になっています。 動画をご覧いただいた後、本記事では動画内で紹介しきれなかったポイントや、よくある質問についてさらに詳しく解説します。「障子の構造ってどうなっているの?」「部材の名前や役割を知りたい」という疑問に職人の視点でお答えしていきます。ぜひ最後までお読みいただき、ご自身の和室づくりや障子の張り替え・リフォームの参考にしてみてください。 ■ 障子の基本構造と各部位の名称 まず、障子の基本的な構造について押さえておきましょう。障子は木製の枠組みと、その中に組み込まれた格子状の骨組みから成る建具です。大まかに分けると、外周の枠を形作る「框(かまち)」と内部を格子状に支える「組子(くみこ)」という部材に分類できます。 • 縦框(たてがまち) – 障子の左右の端に位置する縦方向の枠材です。建具全体の強度を支える重要な柱部分にあたります。一般に「竪桟(たてざん)」とも呼ばれ、これら縦框が左右の辺となって障子の外枠を形成します。 • 横框(よこがまち) – 障子の上下端に位置する横方向の枠材で、上桟(うわざん)・下桟(したざん)とも呼ばれます。上桟は障子最上部の横木、下桟は最下部の横木で、下桟の方が強度確保のため厚みが大きく作られるのが一般的です。障子によっては中央付近に中桟(なかざん)と呼ばれる横木を一本設ける場合もあります(中桟のないシンプルな障子も多く存在します)。 • 障子骨(しょうじぼね)=組子(くみこ) – 障子の枠内部に縦横方向に組み込まれた細い桟のことを指します。一般には組子と呼ばれ、障子の特徴的な格子模様を形成する部分です。それぞれ縦方向の組子を縦子(たてこ)、横方向の組子を横子(よここ)とも呼びます。組子の本数や配置によって障子のデザインや印象が大きく変わります。 以上のように、障子は縦框・横框からなる枠と、その中に細かな組子を組み込んだ構造になっています。枠の四隅や組子同士は精巧な仕口(しくち)で組み上げられ、紙を貼った際にしっかりとした一枚の建具となるよう設計されています。 なお、障子の上枠(上桟)の両端には「戸首(とくび)」と呼ばれるL字型の突起部が設けられている場合があります。戸首は障子を上部の鴨居(かもい:天井側の溝)にはめ込むための部分で、引き戸を正しい向きで鴨居に収めることで建具をしっかり立たせ、スムーズに開閉させる役割を果たします。戸首のおかげで、障子を立てたときにがたつきにくく安定し、開け閉めの際にも建具が外れたりしません。専門用語ですが、伝統的な障子の構造を語る上で欠かせない要素です。 ■ 引手(ひきて):障子の取っ手と素材 障子を開け閉めするための取っ手部分は「引手(ひきて)」と呼ばれます。障子紙を貼った面に丸い穴のあいた金物や木製パーツが埋め込まれているのを見たことがあるでしょう。それが引手です。 引手は指を掛けて障子をスライドさせるための部品で、形状や素材も様々な種類があります。一般的な障子では真鍮など金属製の引手や、木製の引手が使われることが多いですが、和の風合いを活かすために竹など自然素材で作られた引手も用いられます。 たとえば今回取り上げた障子では、竹材を使用した「胡麻引手(ごまひきて)」というタイプの引手が採用されていました。胡麻竹という斑点模様のある竹を材料に用いた引手で、素朴で自然な風合いが魅力です。引手ひとつとっても素材の違いで印象が変わり、和室の雰囲気に合わせて選ぶ楽しさがあります。 なお、引手は後付けで交換することも可能なパーツです。経年劣化やデザイン変更の際には、新しい引手に付け替えることで障子の表情を手軽に変えることができます。ただし寸法が合うものを選ぶ必要がありますので、不安な場合は専門業者に相談するとよいでしょう。 ■ 障子構造に見る職人の工夫:紙を美しく貼る「段差」の秘密 一見シンプルに見える障子ですが、その構造には職人の細やかな工夫が随所に凝らされています。例えば、障子の縦框や横框を触ってみると、紙を貼る面が他の面よりわずかに内側へ凹んでいることに気づくかもしれません。この微妙な段差こそが、障子紙を美しく貼るための職人技術のひとつです。 障子紙を貼る面が枠とフラット(同一平面)になっていると、紙を貼った際に枠との境目に違和感が生じたり、紙が僅かに浮いて見えたりすることがあります。そこで、あえて紙を貼る部分(框や組子の表面)を少し内側に引っ込めた設計にすることで、紙を貼ったとき枠との段差がなくなり見た目がすっきり美しく仕上がるのです。 「紙じゃくり」あるいは「付け子(つけこ)」と呼ばれるこの紙貼り代のための溝は、縦框および横桟の内側に設けられています。ここに障子紙の端を糊付けして貼り込むことで、紙と框が滑らかにつながり、綺麗な見栄えを実現できます。 要するに、紙の厚み分だけどこかに逃げ(ゆとり)を作るのが伝統建具の基本というわけです。建具職人は木材同士の組み合わせだけでなく、紙を貼った後のことまで考えて細部を設計しています。この段差の工夫により、貼り替え直後のピンと張った障子紙も違和感なく枠になじみ、障子全体が端正な表情に収まります。 ちなみに、この「逃げ」を設ける工夫は建築全般で重要な考え方です。木材が湿気で膨張することや、紙が伸縮することなど経年変化や調整を見越して、あらかじめ余裕を持たせておくことで、長期間にわたり不具合無く美しさを保てるようにしているのです。先人たちの知恵が詰まった障子の構造には、見えない部分にもこうした配慮が行き渡っています。 ■ 障子の種類とデザインバリエーション:カスタマイズも可能 障子の基本構造は前述の通りですが、そのデザインや種類は多岐にわたり、お客様の要望に合わせてカスタマイズすることも可能です。「縦框・横框と組子で構成された格子戸」と一口に言っても、組子の本数や配置、下部パネルの有無、素材の違いなどによって様々なバリエーションが存在します。ここでは代表的な障子の種類やデザイン例をいくつかご紹介しましょう。 • 荒間障子(あらましょうじ) – 組子の間隔を大きくとった障子です。縦横の組子の本数を基本より減らし、格子が粗めになっているのが特徴です。最もシンプルで一般的な障子の形で、使用する材料も少なくて済むため比較的安価に製作できます。「荒組障子」とも呼ばれ、素朴で開放的な印象を与えます。 • 繁障子(しげしょうじ) – 組子の間隔を狭く、細かく入れた障子の総称です。横方向の組子を増やしたものを横繁障子(よこしげしょうじ)、縦方向の組子を増やしたものを縦繁障子(たてしげしょうじ)と呼びます。横繁障子では横桟が多く入ることで水平のラインが強調され、空間に広がりを感じさせます。一方、縦繁障子では垂直のラインが強調され、高さ方向の伸びやかさを演出します。 伝統的に横繁障子は関東地方で、縦繁障子は関西地方で好まれる傾向があるとも言われます。いずれも組子の細やかな美しさが際立ち、上品で凝った印象になります。 • 腰付障子(こしつきしょうじ) – 腰板(こしいた)と呼ばれる板張りの部分を下部に設けた障子です。障子の下半分ほどを板戸や襖貼りにして補強しており、腰の高さまでの範囲で障子紙を使わない構造になっています。下部を板張りにすることで、家具が当たったり人が蹴ってしまったりしても破れないよう強度を高めているのが特徴です。和室の腰壁のような役割も果たし、重厚感が増すためモダンな和洋折衷空間にも取り入れやすいデザインです。 • 雪見障子(ゆきみしょうじ) – 下部にガラス窓をはめ込んだ障子です。腰板部分に透明ガラスの開口があり、さらにその内側に小障子(組子と紙を貼った小さな障子板)が上下にスライドできるよう組み込まれています。障子を閉めたままでもガラス越しに外の景色(雪景色)を楽しめることから「雪見」の名が付きました。下部の小障子を上げ下げすることで換気も可能で、採光と視界確保を両立した風情あるデザインです。 • デザイン障子・変わり組子 – 従来の規則正しい格子模様にとらわれず、現代的な感性でアレンジした障子も登場しています。たとえば吹き寄せ障子のように、2本一組の組子を間隔ごとにリズミカルに配置したものや、組子を斜め格子や麻の葉模様、市松模様など伝統文様に組んだもの、さらには組子の色を黒や白に塗り分けてモダンなインテリアに調和させたものまで様々です。職人にオーダーすれば、お好みのデザインでオリジナルの障子を製作することも可能です。 このように、障子の構造は基本を押さえつつも多彩なデザイン展開が可能です。「組子の本数を増減して和室をモダンに見せたい」「下部にガラスを入れて採光を確保したい」「伝統的な柄でアクセントを付けたい」等、ご要望に合わせて自由にカスタマイズできます。 実際に障子.comでも、お客様のご希望に応じて組子の配置変更や腰付障子への変更、特殊な引手の取り付けなど柔軟に対応しております。世界に一つだけのオリジナル障子を作ることも夢ではありませんので、気になる方はぜひ一度ご相談ください。 ■ まとめ:障子の構造に宿る知恵と、より良い和空間づくりのために 見た目にはシンプルな障子ですが、その構造には職人の知恵と工夫が隅々まで詰まっていることがお分かりいただけたのではないでしょうか。縦框・横框といった枠組みから、細やかな組子、引手の素材選び、紙を美しく貼るための仕掛けまで、それぞれの部位にちゃんと意味があり、理由があって組み立てられています。 基礎を知って障子を見ると、何気ない和室の障子にも職人の思いが込められていることに気づき、きっと見方が変わってくるはずです。ぜひご自宅や身近な和室の障子にも目を向けて、その作りを観察してみてください。「なるほど、こうなっていたのか」と新たな発見があるかもしれません。 障子.comでは、障子に関するあらゆるご相談やオーダーメイド製作のご依頼を承っております。「障子を新調したいがどの種類が良いか迷っている」「自分で張り替えたいけど上手くできるか不安」「和室をリフォームするのでプロの意見を聞きたい」──そのようなお悩みがございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。 経験豊富な建具職人が、伝統を踏まえつつ現代の暮らしに合った最適なプランをご提案いたします。障子の構造と魅力を知った今、ぜひ私たちと一緒に快適で心和む和空間づくりを実現してみませんか。障子.comが皆様の和の暮らしをサポートいたします。 スタッフ一同、皆様からのご相談・ご依頼を心よりお待ちしております。最後までお読みいただきありがとうございました。ぜひ今回の動画がお役に立ちましたら「いいね👍」やチャンネル登録もよろしくお願いいたします! 和の住まいをより良くする情報を今後も発信してまいります。では、次回もお楽しみに。